2010年12月31日金曜日

まだ大晦日

クリスマスも大晦日も元旦もここロサンゼルスの日系スーパーは営業しております。
しかし、やはりそこは日本人。
大晦日の日系スーパーの込み具合は半端じゃない。
みなさん山のようにおせちの材料を買い込んでおられます。

え?おせちの材料?
いや、私のようにこの冬は仕事仕事でおせちは一切する気なし!でもお雑煮の材料ぐらい買うか〜、そして、黒豆と数の子ぐらい出来合いのを買っとくか〜、な人間が大晦日にスーパーに行くのは分かるけど。
今頃おせちの材料を買ってて間に合うのか?みなさん?
え?
今さら塩も抜いてない数の子とか、固いままの黒豆とか買ってどないしますの、そこの奥さん。

しかし、さすがに駐在手当で裕福な在ロス日本人たちは、今日はお刺身ばーん!とか出来合いのおせち詰め合わせばーん!とか気前よく買ってはる人もたくさんおりました。
なんでもあるなあ、ほんま。
鯛の尾頭付き塩焼き、買いたかったわ〜。
でも食べきれないからね。

てなわけでクリスマスカードも年賀状も大掃除も料理もすべてほったらかしで迎えた大晦日です。

ゆうべのこと。
山男が「明日とーちゃん連れてラーメン食べに行こか」と言う。
「いいけど、、、えっと、、、明日?あしたって大晦日やん!」
「そうだけど」
「あんたのとーちゃんとごはんを食べに行くのはやぶさかではない。急にこの週末の旅行を取りやめたとーちゃんに一人で大晦日を過ごさせるのは私も忍びない。しかし!」
「なに?紅白?」
「いや、紅白は元旦の昼間にも再放送があるからいいけど」
「じゃ?」
「大晦日にラーメンはだめ〜!!」

だめですよね、みなさん?
大晦日の晩ごはんがこてこて焦がしニンニク味噌ラーメンなんて。
というわけで、あーだこーだもめた末、そば屋で年越しそばを食べることになりました。

「もしもし、とーちゃん?明日ぼくらとそば屋に行かへん?なんか知らんけど日本の伝統では12/31はそばを食べる日なんだってよ」

今初めて聞いたように言うなー!
毎年むりやり食べさしとるやろー!
紅白見ながら居眠りしながら食べとるやろー!

とーちゃん「どうしようかな〜。他にもいろいろ誘われてるんやけどな〜。後で電話するわ」
まあ、何と人気者な!
でも、案の定1時間後の電話で「あんたらといっしょに行くわ」と。
ふふふ。
ジャパンなヨメに気を使ってくだすったですね。

というわけで、今日は↓これをやっつける予定です。安っ!
財布のヒモの固い山男に熱燗一本つけさせることができましたらご喝采。
だって今日はおごってくれるって言ったんだもん〜。















って。。。。
あ?
あああ!!!
たった今気づいた!
あの店はアルコールが置いてない!!!!!

日本のものには不自由しないような南カリフォルニア暮らしですが、こんな所に落とし穴があるですねー。とほほ。家で飲も。


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おまけに引き続きにゃんこレポート

しーはますます元気にしております。
食事のたびにちょっとずつ変なところに入るらしく、どこやらのじーさん(例えば山男とーちゃん)みたいにげほげほズーズーは言うていますが、走ったりジャンプしたりする量も増えてきて「あんたほんまに病気なん〜?」て感じです。

昨日は1か月ぶりに検診。
目的は「このままステロイドを飲ませ続けるべきなのか。飲ませ続けていいのか」ということを獣医さんと相談するため。

元気なのはES Clearとステロイドの相乗効果かもしれない。
だとしたらステロイドをやめてしまうのはこわい。
でも、副作用もこわい。
ということでご相談。

「あらひさしぶり〜。あら元気になったわね〜」とセンセー。
血液検査の結果、問題なし。
「ウチのオンコロジスト(ガン専門医)によると、猫の場合は少量のステロイドであれば長期に服用しても深刻な副作用は出ないということなので、今の状態がいいのならこのまま続けましょう」と。
そう。
ここの動物病院はいろんな専門医がいらっしゃるところ。
しーの担当のセンセーは外科専門。
ほかに内科専門とか、循環器とか、鍼灸とかもいらっしゃる。
最初は何でも診てくれる一般的な獣医さんに行ったんだけど、緊急手術必要ということで紹介された「大変なペット専門の病院」なのです。

「担当を変わった方がいいかも?オンコロジストに診てもらう?それとも鍼灸とかの代替医療にする?元の病院に戻ってもいいよ」とも言われたが、何となくこの外科のセンセ−と離れがたくなったので、このセンセーに診てもらいながら必要に応じてそれぞれの専門医に意見を聞いていただくという便利なことになっておる。

「じゃあ、このまま続けるということで、そうね、6週間毎ぐらいに血液検査をしましょう」と言われた。
1か月前には「次は、、、」という話はなかった。
その時はしーがこんなに元気になれるとは誰も思ってなかったのだ。
次にここに来るときはエラいことになったときか、と思ってた。
今回は「6週間毎」と言ってもらえた。
6週間後の予約も取った。
いいぞ、しーちゃん!

でも最後にセンセーは「じゃあ、6週間後にね。でもその前に何かあったら来てね」と念を押すのを忘れなかった。
油断は禁物。

2010年12月26日日曜日

ぎゃお

クリスマスの朝、しーが「ぎゃお」と声を立てました。

しーは去年の10月ごろからガンのためにまったく声が出なくなっておりました。
その頃はがんとは知らなかったわけなんだけど。
その頃に診てもらってた獣医(社交ダンス好き)にも理由は分からなかったわけなんだけど。
しばらくの間は口を開けて無言の「にゃあ」をやっておりましたが、いつの間にかそれもなくなり。

それが11月の手術直後の入院中に「ぎゃお」と。
ノドがおかしなことになっとるから、昔のように美しく「にゃあ」とはなけず「ぎゃお」と。
1年ぶりの美声に落涙。

ところがそれから、肺炎だの胃のチューブだのなんだのかんだのやってるうちにまたもや無言ネコに。
それが、クリスマスの朝に「ぎゃお」と。
それ以来盛んにぎゃおぎゃお言うております。
おなかがすいた時だけ。
「ごはんくれー」の合図。

「ぎゃおぎゃお(はよ、めしにせんかこらー!)」
「はいはい、ちょっと待ってねー」
ああ、会話ができるっていいわ。

これもあの魔法の薬のおかげ。
山男は「スネークオイル」と呼んでおります。
ハブ酒か。

ところが、このヘビ油、ちょっと効きすぎ?
あまりに食欲がありすぎて、ゴハンをあげるとがつがつ食べる。
しばらくすると「もっとくれー」と意思表示。
またがつがつ。
あげくの果てにノドに詰まらす。

しばらくして呼吸が元に戻るときもあれば、逆さ吊りにして背中を叩かなあかんことも。
最初は恐ろしいと思ったけど「死ぬかもしれない」と思うと、そんなこともできるのですね。
とか言ってる間にこの3日で3回も逆さ吊り救急救命隊出動。
こんなことが日常になるのはいやだ〜。

2010年12月21日火曜日

猫のガンの薬













長い間、ブログとご無沙汰していたと思ったらいきなりなタイトルやなあ、、、って感じですが。
はい。
猫がガンになりまして。
二匹の王子様のうちの華奢な方、グレー猫のしーちゃんです。
それとまあ、いろいろなばたばたが重なって、ブログどころではなかったのですが、ついに光明が一筋見えてきたのでこれは世間様にもお知らせしておこうかと。

しーちゃんのガンは咽頭のすぐ下にできていたもんで、呼吸困難になり、腫瘍とともに咽頭を一部切除。
手術後食欲が戻らず胃にチューブを入れたり、肺炎を起こして再入院したり、退院したと思ったら、すぐにガンが再び育ち始めて呼吸が苦しくなったり。

猫も人間もぼろぼろですわ。

上の写真のときはやっとエリザベスカラーは取れたけど、前足は点滴用に一部毛をそられてプードル状態。
青いTシャツが見えますか。
これは胃のチューブが入っているところが外にさらされないように、そしてチューブがぶらぶらしないようにと山男が作った特製Tシャツです。
山男の長袖Tシャツの袖の部分を利用しました。チューブの先をしまっておくポケットまで付いています。
素材はハイキング用の通気のよい素材。
(山男はなんだかこの猫用Tシャツでひと商売始めたそうだったけど。。。)

お医者様曰く「これは転移はあまりしないけど、その場所でアグレッシブに育つタイプのガン」。
まさにアグレッシブに戻ってきたなあ。
ステロイドを飲むと少しましになってきたので、じゃあ、このまま飲ませ続けましょうということに。
このまま、できるだけガンが控え目に育って1日でも長くしーちゃんが幸せでいられたらいいんだけどな。
年は越せるのかな。

ステロイドは食欲増進作用があるらしく、ちゃんとご飯を食べるようになりました。
胃のチューブも取れました。
でも、げっそりやせて、げほげほ言って、1日中じっと寝てて、幸せなんか、しーちゃん?

そうこうするうちに山男が「インターネットでES Clearって薬を見つけた。ハーブの薬。口コミがすごい。みんな猫が元気になったって言ってる」なんて言い出した。
と思ったら、注文してしまった。

お医者様に聞いたら「その成分ならステロイドと併用しても害はないでしょう。私には分からないけど(何でも気の済むように)やってみたら?(どうせ助からへんねんから)」というお返事。(  )内は私が行間を読んだもの。たぶん当たり。

私としては「体力が弱ってるものにそんな覚せい剤みたいなもんをやって、元気になってしまったらよけいに体力消耗しちゃうんじゃないのか。あの弱ったのどに液体を流し込んで変なところに入り込んじゃったらどうするのか。薬をやるために口を開けさせるとイヤイヤをするのにまた体力使うじゃないか」と非常に懐疑的。

でも一言も言わなかった。言えなかった。
山男だって一生懸命なんだ。
まあ、最悪の運命には変わりはないんだから、やってみたら。

で、極小の注射器状のもので0.25mlをぴやっと。
三日目。
「ちょっと。げほげほぜーぜーが小さくなったよ。」
このころしーちゃんは山男に「ダースベーダー」というあだ名(やめてくれ〜!!)を付けられるほどずーっとゼーゼーズーズー言ってた。のに!
「え?まだご飯食べるの?」
「口開けないで息してるよ!」

そして一週間経ちました。
おなかを大きく動かして息をしていたのも静かになりました。
体重も1週間で400gぐらい増えました。
走るし。
ジャンプするし。
くーちゃんとけんかもできるし。

もちろん元気だったときに比べたら全部ちょっとずつだけど。

こんなに効いていいんですか、このお薬?












ES Clear

自分がガンになったら、絶対飲んでみようと思っています。
成分は
ゴボウ
ヒメスイバ
スリッパリーエルム
チャイニーズルバーブ(ダイオウの仲間?)

アルコール

ガンを抑えたり、食道や気道を滑らかにしたり、免疫力を高めたりするということです。
とりあえずしーちゃんに限って言えば、この1週間でまさにそのように効いているのでは、という実感です。
覚せい剤というより、養命酒的なものか、と期待していたのですが、この速攻ぶりはやはりシャブ?

お犬様用もあるようですが、ヒト用はまだないようです。

この効果が今後どの程度続くのか。
また追ってレポートします。

とは言うもののたまに何か引っかかって死にそうな目にあったりはしてますので、正月に餅をノドに詰めて、、、みたいなノリでいっちゃうってのも可能性は大。
もう、なるようにしかならないやね。
いえ、投げやりなわけではなく。