2010年5月18日火曜日

はじめてのピザ

はじめてシリーズ、今日はピザでございます。

レシピは、昨日の「こねないパン」と同じでやる人もいます。
でも私は違う先生のもっと(てほどでもないか)待ち時間が短いバージョンでやってみました。材料で違うのは、こちらのタネには砂糖(イーストのエサらしい)とオリーブオイルが入るという点です。

小麦粉 3カップ(今日は強力粉(カメリア)2カップ、全麦粉1カップで)

あ、「全麦粉」ってwhole wheat flourのことです。辞書には「全粒小麦粉」とか出てるんですが、全粒は「whole grain」っていうんだと思うんで、それとは違うんだと思うんですよね。まあ、よう分かりませんが。

ドライイースト 小さじ1/4
塩 小さじ1と1/2
砂糖 小さじ1/4
室温よりちょっと温かいぐらいのぬるい水 カップ1と1/2
オリーブオイル 大さじ2

で、例によって混ぜまぜ(こねない)。
ラップをかけて、なぜか今回は2〜3カ所ラップに穴を開けてそのまま12時間寝かす。

オーブンを450℉(230~250℃)に温めておく。

寝かしたタネを粉をまいた台の上に出し、適当に丸める。
4分割してそれぞれをボールにまとめる。(ぜんぶ使わないならボールのままジップロックにでも入れて冷蔵庫へ。2〜3日はこれでだいじょうぶだそう)

ボールを伸ばす。
ピザらしい丸にでも何でもよかろうと思う。
私はニューヨークピザのような薄ーいクラストのピザが焼きたかったので、とにかく薄くのばしてみました。

粉をまいた天板にさらにコーンミールをまく。
その上に生地をのせ、具を載せる。

こんな感じ。

















左側は、ガーリックソース(つぶしたニンニクとオリーブオイルを混ぜる)、タマネギ、ピーマン、サーモンの焼いたの(たまたまウチにあった)。

右側は、ナスとチキンソーセージを炒めてトマトソースをからめたもの。

で、オーブンの最下段で6分。中段で4分。
できあがりっ!



















ひやー、これも上出来!
サーモンの方はちょっと生地が厚めだったので、もう少し時間をかけて焼いた方がよかったみたい。
でも、こんなに簡単に生地ができちゃうんだったら、またいつでも挑戦できるもんねー。
うひょひょ〜、楽しい〜!!
と興奮する私の横で黙々とピザを食べる山男。

「どう〜?またピザ作ってもいいかな?」
「…」
「ん?何、この沈黙は?」
「考え中」
「考え中って何やねん〜〜!!!」

と思ったら、始まりました。

「ナスのはうまい。よくできた。トマトソースもええできや。もう一回作ってもいい。だけど、頼むからピザの時はピザらしいピザだけにしてくれ」
「へ?サーモンのダメ?」
「ピザらしくない」

あーもー、これだからアメリカ人はよっ。
うちの学生に日本のピザのメニューとか見せたら「げー,コーン?」「ポテト?」「マヨネーズぅ?」とか大騒ぎやもんなあ。だめか,冒険できないのか?

「はいはい。じゃ、ナスのはオーケーなわけね」
「問題は…」

え?問題があるですか?

「天板である。この薄っぺらい天板じゃあ、熱が均一に伝わらない。さらに生地の蒸気の逃げ場所がないので、今ひとつカリッとしない。まあ、そのためにコーンミールをまいたわけだけど」

え?コーンミールにはそういう意味があったのか。たしかに小麦粉よりざらざらしてるから微妙に生地と天板の間に隙間ができるってわけか。

「まともなピザ屋はレンガのオーブンで焼く。それも蒸気が吸収できるからである」

ひや〜、山男さん、どうしちゃったの?普段はただのおとぼけくんなのに、ピザの焼き方についてこんなに語れるとわっ!

「だからやっぱり理想はピザストーンを手に入れてそれで焼くことだな。まあ、これでもいいけど」

ええんかいな。

しかし、気になるぞ、ピザストーン。
欲しいぞ、ピザストーン。
ふふふ。次回は…きら〜ん!

あ、ちなみにこのピザの作り方のビデオはこちら(英語です)。

トマトソースもめちゃ簡単!
ホールトマト一缶のトマトを手でつぶしながら鍋に入れる。
ニンニクひとかけをざく切りにして鍋に入れる。
バジル4〜5枚を適当にちぎって鍋に入れる。
オリーブオイル大さじ1を足して火にかける。
沸騰したら弱火にして30分。
最後に塩こしょう。
(オレンジページ'97, vol3のタカコ半沢メロジーさんのレシピだす)

市販のパスタソースみたいに甘ったるくないのでうま!でした。

2010年5月17日月曜日

初めての…

いや〜、楽しいっす。
去年の11月にようやくハーフ・センテネリアンになりまして。すなわち人生の長さが半世紀に達したというわけでございます。だからってわけじゃないんですが、いろいろ人生で初めてのことへの挑戦が続いており、これが楽しい。

なんか、昔の歌に「初めてのなんとか、初めてのかんとか」って連呼するような歌があったよなあ、なんやったかなあと考えても、なぜか関係のない桑名正弘の

♪じょおねっつっのあか!あっいっしゅうっのあおっ♫

なんかが浮かんでくるばかりですっきりしませんでしたが、2日ぐらい考えてたらふと思い出せました。年はとってもまだまだくだらんメモリーを引き出す力は衰えていないようです。
そこのあなた、いかがですか。
思い出されましたか。

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みんなでちょっと考えてみる時間

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さよう、それは中村あゆみの
♪シックスティーン、はぁじめてのキィッス…♬
でございました。さあ、この後(またはこの前。確かサーティーンから始まるんじゃなかったっけか)どんな歌詞が続くのだったか。それはみなさんの頭の体操ということにしてみましょうかな。

いや、せやから何が初めてなわけ,、、ってそうですよね。
今回は初めてのパン!ざんす。
まさかこの私がパンを焼く日がほんまに来ようとは。
興味はずっとあったわけで、人さんのブログでパンの話が出ると「ああ、いいな、おいしそうだな」と思い、パンのレシピの本なんかも本棚にあったりして、何度も眺めては「ああ、いいな、おいしそうだな」と思っていたりしたわけですが、どうにもこうにもなんだかめんどくさそうで億劫で「ああ、こうしていつか焼きたいなと憧れるだけできっとパン焼きなど経験せずに人生を終るのだろうな」と何となくあきらめておりました。

そんな私に「ん?これなら私にも?」と思わせたのはお知り合いのきゅうりさん(私に初めての大福、初めてのもち粉マフィンを作る気にさせた人)が紹介していた「こねないパン」。彼女が言うには「こねる代わりに待つ。膨らむまでとにかく待つ。家康のようなパン」ということでございました。「こねないならしんどくなさそう」とここで一歩接近。

「でも、きゅうりさんなんて家庭料理の鉄人やし、ベーキングにも慣れてるからそんなおいしそうなパンが焼けるんやろうなあ。」と思ってました。「第一、普通のこねて作るパンに比べたらやっぱりそれはバチモンで、味的には劣るんじゃないのかな」とも勝手に思っておりました。

その家康パンのことも忘れる頃、今度は山男の弟が「No Kneed Breadって知ってる?めちゃカンタン!で、普通のパンよりうまい!」と興奮して、作ったものをいくつか食べさせてくれた。んまいい〜〜〜!!えー?こんなのがこねずに作れるわけなの?ひや〜、これは私も作らなかんかな。

「でも、山男の弟なんて料理オタクやし、第一パン焼き噐にほり込んで焼いてるやないの。やっぱり私なんかにできるわけないかな」とまたまた消極的に。まあ、その頃は忙しくてそれどころでもなかったわけだけど。

そして、やってきました無職の夏休み。はい、すでに夏休みに突入しております。で、なんとなく「こねないパンねえ」とググって見ましたら、出るわ、出るわ。何でも2年ぐらい前にNew York Timesにレシピが紹介されたのが発端だとか。いろいろ見てるうちに、、、がーん!!「4歳児にも焼けるパン」というビデオを発見。
もう「でも…」なんて言ってられない!焼くしかない!

「なになに、小麦粉3カップ?それはやっぱり強力粉かな。(日系スーパーで日清のカメリアげっと!)
ドライイースト小さじ1/4(なぜかウチにあった)。
塩小さじ1と1/2(これは当然ウチにある)
ぬるい水カップ1と1/2(ヤカンの湯冷まし)。
で?
これだけ?
ちゃちゃっと混ぜて(こねないで)ラップをして12〜20時間寝かす?
何じゃ、この時間の大きな幅は。
でもほんとにこれだけ?寝かすだけ?」

で、それだけでした。
翌日、16時間ぐらい経ったころ台の上に出して2〜3回おりまげる。
こねない。
で、粉を振ったふきんで包んで2時間また待つ。(なるほど、たくさん待つのね)
待ち時間あと30分ぐらいのところでオーブン点火。鍋(ダッチオーブンなど高温に耐えられるもの)をオーブンに入れてチンチンに熱くしておく。

で、焼く。
450℉(230~235℃)でふたをして30分。(蓋がなければアルミホイルをかぶせるのでもいいそうな)
ふたを取って15〜20分。

チッチッチッチッ…

そしてできたのがこちらでございます。
じゃ〜ん!!!
















いや〜、上出来!ではありませんか。




iPhoneと大きさ比べたりして。

















ひっくり返したりして。


















おほほ〜。
初めての子はかわいくてやっぱりたくさん写真撮っちゃうわ〜。


中はどうなってるのかしら〜。
どきどき。
ありゃっ??

















まん中に大きな穴がぽっかりとあいとる。
ふうむ。
丸めた時にギュギュッと押しとくべきじゃったのか。
ま、そんなことは素人だから分からないっと。


朝ご飯にはトーストで。
ほら穴あきパンには見えないしっと。


















で、肝心の味の方はどうだったのかって?
それが、ああた。
外側は見たまんまですわよ。
カリッ、パリッてもう、うまい!
神戸のフロインドリーブとは言わないまでも(ってあまり食べたことないからもう味を覚えてないけど)、ドンクのパンぐらいは行ってるんちゃう〜?
と大感激。

中は。
とてもしっかりした味でした。
弾力がかなり。
かめばかむほど味が出る。
カメリア粉様のおかげでしょうか。
でも、もうちょ〜っとだけ軽めの方がいいかな。次回は普通の小麦粉と混ぜてみようかな。

いろいろググるとまだまだいろいろ出てくるのですよ、この関係のレシピ。
面倒なのは待ち時間と食べたい時間の計算だけ。
ああ、簡単レシピばんざい!