2011年4月11日月曜日

みんな日本が好きだから

今回の地震、津波、原発事故の影響は当然日本語教育業界にもいろいろと出ています。
もちろん我がキャンパスにも。

3月12日からの春休みをフライングして3月9日から日本に旅立って行った1年生。「高校の時に1年間ホームステイした岩手に行ってきまーす!」地震から二日後に「東京にいて無事だったらしい」という連絡が。

かと思えば、ずっと楽しみにしていた東京への留学。着いて1週間で地震。プログラムがキャンセルされ早々にアメリカに送り返されて来た学生達。
その学生達を救うべく(1学期の単位を棒に振るかという問題ですから)なんとか補習授業を行おうと奔走する教員達。

夏の留学プログラムもあちこちで行われる予定になっていますが、キャンセルされたり、親に反対されてあきらめたり。(当然教える予定になっている側にも経済不安が)

夏のインターンシップに参加する予定の学生は、ちょっと怖いかもと思いながらもやっと日本に行けるということが嬉しくて仕方ない。

そして、日本に行く現実的な予定はまだ何もないけど、いつか日本に行ける日を夢見て日々難解な活用や次々に詰め込まれる漢字と格闘する多くの学生達。

みんな日本が大好きです。

そんな学生達が今年もブログを書いています。日本語学習歴6か月ぐらいのクラスです。
よかったら見てやって下さい。

http://s1110.blogspot.com/
http://s1111-kumakuma.blogspot.com/

もっと上級のビジネス日本語のクラスでは『最近のニュースをみんなに紹介しながら解説する』という課題があって、やはり地震の被害や放射能の影響についての発表が多くなっていたり「日本は狂牛病の時にあんなに厳しい検査を要求したんだから、今は自分らの輸出用の食品を厳しく検査したらいい」などとコうるさい意見が出たりしていましたが、先日クラスでお好み焼きを食べに行った時にはどいつもこいつも「日本ラブ〜〜」な話題ばかりで。
なんだかんだ言いながらも、いつか日本で就職なんかできたりしちゃったらいいだろうな〜なんて夢を見ているわけで。

いつまでも夢見られるようなそんな日本を守って行きたいと。
いろいろと不安材料が多い中、ぐらぐら心を揺さぶられるようなニュースが多い中、若い者達の夢を守って行きたいと。

五十肩を冷やしつつ「だから、今何をするんだ、あたしは」と毎日答えが出ないながらも。

ともすれば落ち込みそうになる気持ちにたまにテキーラを流し込んでもいいじゃないかと。

なんとか踏ん張っていかなくちゃと思うのです。