上から読んでも下から読んでもみたいな名前の山、サン・ヤシント山(Mount San Jacinto, 10834フィート= 3,302メートル)に行ってまいりました。
先々週にボルディー山で10000フィート越えをやっているし、この山はもう5回目だし,山男は数えきれないほど来てる山だから,今日は軽いだろうと思っていました。
が!
そうだったんですねー。「が!」だったんですねー。
まずは「トラム」と呼ばれるケーブルカー?ゴンドラ?のようなものに乗って一気に海抜8516フィート(2,595メートル)まで上がります。写真で見えてる一番高いところまで。弱い人はここですでに高度順応できずに頭痛を起こしたりするようです。
中国のチベット列車みたいですな。高度順応する間もなく一気に高地に行くので電車の中で酸欠でゲロゲロになっちゃう人が続出って聞きましたけど。
まあ,ここは続出ってほどじゃない。
歩き始めてしばらくは曇天。
右手上方のちょっと丸くなっているてっぺんが頂上。ここを目指します。
ここのところ新雪が降っていないらしく,午前中の雪面はけっこう固い。油断をするとすべる。
ので、
アイゼン装着。
ジャキーン!!
日は照ってきたけれど,けっこうつるつるのところもあり,油断はならじ。
一歩一歩注意しながら歩くって消耗する。
おまけに高度順応が今ひとつ。なかなか足が進まない。
雪山は当然普段のトレイルが雪に埋まっていて見えない。一応人の歩いた跡があったりするのだが,言ってみりゃあどこを歩こうが好き勝手。歩きやすいところを登ればいい。当然近道を目指したくなるのが人情。
山の近道。
頂上への一番近道は急な斜面の直登。
でも安全な斜度というものがあるから、あまり無茶な斜度にならないように登る。
でも。
ちょっと無茶になりかけてるような気がするんですけど。。。。
山男もそんな気になっているらしい。
「おかしいなあ。こっちのはずなんだがなあ」
え?
迷った?
結局、かなり登ったところで下山中の人に出会い(この日はほとんど人に会わず),やはり間違った頂上を目指していたことが判明。
もうお昼も回っていたし,下山のための体力も残しとかなきゃいけないので,今日はここであきらめましょうということになりました。
正しい頂上を眺めながら鞍部でお昼ごはん。
今日のお弁当はピリ辛チキンソーセージとゆでブロッコリー。
おやつは抹茶オーレと黒糖ドーナツ棒。
黒糖ドーナツ棒は包装をとるとちょっと「え?」て言う感じの見た目(何しろ黒い棒状)で,字の読めない山男(頭が悪いわけではない)は案の定「え?」て言うてました。
「どう?」
「うーん。。。揚げてからすごく時間が経ったドーナツみたいな味」
はい,正解!
下山途中、この雪の中でキャンプをしているご苦労さんなグループに遭遇。
一応キャンプ場なのでトイレ小屋があるんだけど,戸の前に雪が積もっており,小さいスコップで一生懸命掘っておられましたが,うーん,ちょっと厳しいやろな。
登山開始から7時間後,山上駅まで戻る。
このトラムはこの辺(パームスプリングスなどの温泉地)に遊びにくる人の観光ルートなので,駅にはレストランやらバーやらがあってほっとします。
「温かい甘いおさけください〜」と言ったらこれが出てきました。
名前も「パーフェクト・ピーク・コーヒー」
カルーアやベイリーズなどの甘いリキュールにゴディバのチョコシロップやらグラン・マニエやらが入っているそうな。
どこの登山口にもバーがあったらいいのに〜
という程度に幸せにしてくれました。
ここからまたトラムでぐぐっと下山。
私たちの下りのゴンドラには車いすに乗せられて酸素マスクをつけた若いお姉さんもいっしょに乗りました。上がったはいいけど酸欠になっちゃったのね。気の毒でした。
この日は「ひさしぶりに中国人密集地帯(チャイナタウンとは別)に四川料理を食べに行こう!」とはりきっていたのに高速の出口を下りそこねたり、高速乗り換えたら逆方面だったりとなんだかついていない日だったのでありました。
しかし、食べ損ねた四川料理が気になって仕方ない。
近いうちに決着を着けねばなりません。
読みながら、酸欠になった気分。
返信削除「パーフェクト・ピーク・コーヒー」であったまりました。
抹茶オーレ、美味しいよね。
orihimeさん、
返信削除おお,酸欠にしてしまいましたか!これは失礼。
甘くて温かいものっておいしいよね〜。
抹茶オーレもパーフェクト・ピーク・コーヒーも!
抹茶オーレなんて泡立ちを売りにしてるパッケージを見て「ふん,またこんなまやかしもんみたいなん作って」ってバカにしてたんやけど,これはほんとにおいしいねえ。ほんとにふわふわで上手な人が立てた抹茶みたい。やっぱり日本はえらい〜!と愛国心をくすぐる飲み物でござる。
ロスアンジェルスってお日様がサンサンのイメージなのに
返信削除こんなところが身近にあるって、なんだか
ますますうらやましいなあ。
じょうちゃん、
返信削除そうなの,案外雪は身近にあるの。
先週の大雨続きで今山に行ったらきっとフワフワのパウダースノーがバフバフやと思います。
じょうちゃんのスノーシューが大活躍すると思います。
でもじょうちゃんとこのような紅葉はどうひっくり返っても無理。それはとってもうらやましいよ。